【田舎暮らし 車購入】身長186cmの大きなサイズの自分が軽自動車の何を買ったら良いのかを決めるまで

大きいサイズ

こんにちは。折々の時折のたけです。

移住用の家の購入が決まり次第、移住へ向けての本格的な引っ越し活動が始まるのですが、そのときに必要となってくるのが、自動車の購入というイベントでした。

現時点で自動車を所持していないこと、18年ほど自動車に乗る必要がなかったことから、自動車に関する情報がまったくなく、何を買ってよいのか全然わかりませんでした。一体、どんな車種がどんな性能でどんな値段で存在するのか?なんにもわかりません。

そして車種を決める際、一つだけ、なんともし難い条件があります。それは、私の身長が186cmあり、体重も100kg超えていることから、そもそも車種によっては体が窮屈になってしまうという問題です。

今回は、体の大きな人間が何を買って良いのかわからないものを買うために、どのように考えていったのかを書いてみます。

自動車の用途

移住先では足として自動車が生活必需品となります。都会のように電車も走っていないし、バスも1時間に1本あるかないかの場所なので、「車を買わない」という選択肢は存在しません。

まずは、車が必要となる用途を想定しました。

用途一覧

生活の足

基本的に買い物や役所や銀行への移動など、ほぼ毎日のように利用します。通常は5km以内で遠くても20km程度の移動がメインです。

荷物運搬

田舎暮らしで何気に多いのは荷物の運搬。エディブルガーデン用の機材や資材、住宅DIY用の資材や、ゴミ運搬、仕事での荷物運搬など。

自分のケースだと、ある程度の荷物を積むことを想定していることと、後部座席のスペースは常時荷台として利用を予定しているので、荷台と助手席がフルフラットになるというところに、結構こだわりました。助手席については、長尺な荷物を積むときの用途です。

最大積載量は350kgに越したことはありませんが、軽商用車の最大積載量までは積載することが必須ではありません。

空港や都市部へのロングドライブ

毎日ではないですが、仕事上、空港や県庁所在地への移動を、1ヶ月に何度かします。いま交渉中の物件であるならば片道70〜80km程度(約1時間半)の往復をします。

釣り

趣味です。ロングドライブをすることは少ないと思うのですが、頻繁に釣りには行く予定です。

用途まとめ

ある程度の荷物を積めて、70〜80kmの往復に耐えられる自動車がよいようです。ロングドライブは軽トラだとちょっと辛いかもしれません。

検討前の車選びの皮算用

詳細な検討の前の皮算用として、「安い軽自動車を適当な中古車を買って乗ってればよい」と思っていたのです。しかし、見事にこの皮算用がぶっ飛びます。

自分の条件にあった安い中古車の流通がほとんどなかったのです。

体が大きいと車種が限定される

身長が186cmもあると、運転シートとフロントガラスの広さや位置などの関係で信号機が見えなかったりします。昔、乗っていた車でそれを経験していて、停止線で信号待ちしていると、信号が変わったのを確認するのに前に乗り出して確認する必要がありました。

また、座席とハンドルまでの間隔が極端に狭くなったりすることもあるので、かなり窮屈になります。

これらをクリアできる「軽自動車」となると車種が限定されてしまいます。

ちなみに、この居住性は、カタログの室内高だけでは測れません、例えばスズキハスラーはストレスなく運転できましたが、同じ室内高のダイハツのタフトなんかはこの時点で無理でした。信号機を見るたびに、体を前に乗り出して、覗き込む感じでした。

用途を詰め込みすぎて車種が限定される

軽トラ/軽バンなど荷物を積める軽自動車はありますし、運転席に大きな体が収まりそうです。

しかしながら、軽トラ/軽バンで高速道路走行も含めたロングドライブを大きな体で頻繁にするのは、少し辛いので、その運転席の居住性を考慮すると、車種が限定されてしまいます。

田舎暮らしで普段使いonlyだと最強クラスにフィットする軽トラ/軽バンなのですが、私のように仕事でロングドライブを頻繁にする場合は、本来は2台持ちとかのほうがよいのかも知れません。

しかしながら、単身で田舎暮らしをする予定をしているため、なんとか1台で収めていこうと考えました。

軽自動車という制限を排除すると、選択肢はあるのでしょうが、ここでは軽自動車限定で考えています。

中古車の値段が高い

中古車を探す時の条件として、毎日乗るのでそれなりに程度のよいものと寿命を考えて、3年落ち、3万km以下くらいを想定しました。

これに「ある程度荷物がつめて、186cmでもロングドライブでの運転席の居住性が確保できる軽自動車」と思われる複数の車種を当てはめて、中古車をさがしてみたところ、見つかっても150万円前後となりました。車種によっては180万円を超えました。

中古の軽自動車に150万円!!!マジで?マジっすか? 自分の体の大きさと詰め込みすぎた用途は、コストパフォーマンスが悪いんですね。。。

130万円強であるのはあるのですが、北海道、東北などのものばかりで、値段をみても輸送費を入れると150万円弱と、ほとんどかわらなくなります。

見事に崩れた皮算用

実のところ、予算の上限として、120万円程度を考えていました。見事にはずれてます。

必須のオプションとしてナビやバックカメラを考えていましたので、それらを考慮すると全然足りません。

ただ、田舎暮らしでは毎日使う自動車です。仕事でも使います。近所は坂道多いです。自分の体は小さくなりません。車のメカニックな知識もないので、メンテナンスの手間に関わってくる古さや走行距離なども、あまり妥協したくはありません。この時点で予算を超えることも覚悟しました。

購入対象車種の更なる検討

ある程度の予算を超えることも覚悟して、検索して出てきた自動車の情報を元に分析をしてみたら、色々見えてきました。値段だけにとらわれずに、まずは車種を限定していって中古車や新古車があればそれを、なければ新車をという作戦です。

候補となっている車種一覧

さまざまな条件より購入候補となっている車種は、次のようなものでした。そもそも、手頃な5年以内3万km以下の中古車がほとんど出てきません。

メーカー車種備考
ホンダN-VAN軽バン。総じて値段がワンランク上。
ホンダN-BOXハイトワゴン。総じて値段がワンランク上。
スズキスペーシア ギアハイトワゴン。ハスラーよりも運転席は大きい。
スズキハスラーSUV。レンタカーで乗ったので居住性は確実にクリア。
後部座席をフルフラットにして荷台として使える。
スズキエブリィ軽バン。ハイルーフ限定
ダイハツハイゼットジャンボ軽トラック。乗用車的な室内が広いジャンボ限定。雨の日の荷物が課題。
ダイハツハイゼットカーゴ軽バン。
ダイハツアトレー軽バン。

ちなみにハイゼットジャンボ以外はターボ付きです。

中古車と新古車と新車の値段

中古車+20万円=新古車、新古車+20万円=新車

大体、こんな感じです。20万円は中古車や新古車についているオプション次第で相殺されたりします。

「3万kmの軽中古車に20万円足すと、走行距離100km未満の新古車が買えるのなら、新古車買おうかな。。。」

「新古車に20万円足すと、色を選んだりやメーカーオプションを付けられて初回車検までの期間がそのまま有効な最新型の車を買えるなら新車買おうかな。。。。」

見事に、ツボをつかれました。+20万円、出せそうな気がします。そもそも各種条件の上、選択肢がほとんどない中古車が予算に収まらなかった以上、もう、心はブレブレです。

フルモデルチェンジの誘惑

最近の車の知識がない自分が次にツボをつかれたのは、フルモデルチェンジの誘惑です。

「ある程度荷物がつめる、186cmでもロングドライブでの運転席の居住性が確保できる軽自動車」という条件で絞られた車種のいくつかは、フルモデルチェンジをして間がなかったので、「+20万円出してでも、モデルチェンジ後の新古車か新車がいいなぁ。」と考えました。

メーカー車種モデルチェンジ購入するなら
スズキハスラー2020年 エンジン変更新古車 or 新車
ダイハツハイゼットジャンボ2021年12月 CVT化 次世代スマアシ新車
ダイハツハイゼットカーゴ2021年12月 CVT化 次世代スマアシ新車
ダイハツアトレー2021年12月 CVT化 次世代スマアシ新車
フルモデルチェンジして間もない車種

特に、ダイハツの3車種はトランスミッションの性能が大きく改善されているとのことなので、新車以外は目にはいらなくなりました。

ターボエンジンの誘惑

その後、検討しているときに、ターボエンジンが気になりだしました。実は、ハスラーをレンタカーで借りて、移住先の内見の滞在の際に乗っていたのですが、坂道での加速が気になりました。自分の体重が重いことも重なってか、後続車がいる際に加速がつかなくて登板車線を走ることが多かったのです。

新しいエンジンとはいえ、660ccのエンジンなので、ノーマルだとそれほど加速が見込まれないのも理解できます。

移住先の周辺では坂道も多いのと、自分の体重も人より重く、仕事での移動や空港までは高速道路を活用すること、更に荷物を積んでの走行が多いため、ターボがほしくなりました。

Youtubeで車種別のオーナーの感想の動画などを見ていると、坂道の多い地域ではターボはあったほうがよいというコメントが多くみられました。

ただ、ターボ付きになると、値段はさらに+15万円ほどします。

最近の安全装備の誘惑

さらに、検討が進んでいくと、今度は、安全装備が気になりだしました。

自分が自動車に乗っていたときの18年前、安全装備といえば、エアバッグくらい?(実は当時からよくわかっていません。)

でも、最近のやつはすごいです。なにがなにやらわからないですが、衝突防止する機能や蛇行運転防止、クルーズコントロールなどの運転負荷の軽減機能など、軽自動車でもいろいろついてます。

どうも、最近の軽自動車の値段が上がっている要因の一つはこの安全装備みたいです。

自分は、おじいちゃんの年なので、こういうのはとてもありがたいです。なので、できるだけ最新の安全装備がついている自動車を選ぶことにしました。加齢とともにそういうサポート機能は本当にありがたいです。

例えば、ダイハツのスマートアシスト3(SAIII)装備車を候補に入れずに、次世代のスマートアシストがついている車を選択肢にいれているのは、その理由です。

また、オプションになるのですが、バックカメラは必須だと思ってます。レンタカーで初めて使ったとき、「あ、こりゃいいや」と心の底から感動したものです。

本来なら軽トラ一択だったのだが。。。

検討を始めた当初、軽トラ一択でした。比較的安いし、荷物は積めるし。

新型ハイゼットジャンボなら、運転席も広いしリクライニングもできる。また、ハイゼットジャンボの荷台なら、各種農機具も余裕で詰めます。

しかしながら、気になるところもありました。

雨の日に荷物が雨ざらしになってしまうことと、荷物を積んだまま駐車する場合のセキュリティです。

そこで、社内空間に荷物が収まる軽バン/軽ワゴンを入れて検討することになりました。

また、自宅から見える場所に農地があることから、当面は農機具の輸送用途はありませんので、「軽トラの積載量があれば便利」なのですが、「軽トラの積載能力が現時点で必要」ではありませんでした。

さらに、近所のホームセンタにて、軽トラ貸出サービスがある。レンタカーでも軽トラの貸し出しもあることなど、本当に荷物を運ぶときにはなんとかなりそうです。

ということで、軽トラが必須になる荷物運搬のケースを除外して、釣りや買い物および仕事上の荷物の輸送ができる程度の軽バン/軽ワゴンなどを中心に車種を絞り込むことにしました。

実際に試乗してみた結果で絞り込みました

その後、各車種のディーラーに行き、試乗してみました。

試乗すると、皮算用で思っていない問題点がでてきました。

自分の大きさについて、運転席の天井の高さについてはどれも問題ありましせんでしたが、その以外の箇所で足元スペースと荷台としての後部座席のフルフラットが課題ということがわかりました。

  • キャブオーバーバン(エブリィ、ハイゼットカーゴ、アトレー)は、足元のタイヤハウスの部分の突き出しが、気になりました。普通に運転できるのですが、アクセルの位置が体の中心線のところにある感じで、右足がずーっと斜めになっているので、長時間運転だと何気に疲れる感じです。また、あまり考えなくてもよいケースですが、自分が助手席に座るとさらに狭くて足の置き場が固定されているような感じでした。
  • N-BOX/スペーシアギアのハイトワゴン系の後部座席は、格納しても斜めになってしまい、荷台として使いにくいです。また、後部座席については通常では利用しないので、後部座席の居住性は自分にはオーバースペックとなります。

これらのことから、キャブオーバーバンとハイトワゴンは、次点です。

メーカー車種寸評
ホンダN-VAN候補良い点:運転席の足元がスッキリしている唯一の軽バン
悪い点:助手席で長時間がきつそうなこと以外はクリア
ホンダN-BOX次点良い点:N-VANよりさらに運転席の居住性アップ
悪い点:後部座席がオーバースペック&シート倒したときの段差
スズキスペーシア ギア次点良い点:N-VANよりさらに運転席の居住性アップ
悪い点:後部座席がオーバースペック&シート倒したときの段差
スズキハスラー候補良い点:運転席の足元スッキリ&後部座席がフルフラット荷台にできる
悪い点:軽バンと比較すると積載量が低い
スズキエブリィ次点良い点:荷台スペースの広さ
悪い点:運転席の足元が窮屈な感じ
ダイハツハイゼットジャンボ次点良い点:リクライニングできる軽トラ。カスタム楽しそう。
悪い点:雨の日と荷物セキュリティが課題。ターボがない。
ダイハツハイゼットカーゴ次点良い点:荷台スペースの広さ
悪い点:運転席の足元が窮屈な感じ
ダイハツアトレー次点良い点:荷台スペースの広さ
悪い点:運転席の足元が窮屈な感じ

最終的に残った3つの選択肢

こうして、さまざまな角度から検討した結果、自動車を購入するにあたり最終的に残ったのが次の3つの選択肢です。

選択肢1:N-VAN+STYLE FUN ターボ

N-VAN|Honda公式サイト
はたらき方も暮らしも広がる軽バン、Honda N-VANの公式情報ページです。大容量の荷室を使いこなせるダブルビッグ大開口、全タイプ標準装備のHonda SENSING、使う人の個性に応えるボディーカラーなど、さまざまな魅力をご紹介します。

HONDA N-VANのターボ車です。軽の商用車バンで運転席の広さに問題がなかった唯一の車種となります。

2018年発売で、中古車はほとんどでまわっていなかったですし、人気車種とあって、値段がほとんどおちていませんでした。なので、ターゲットは新車か新古車となります。

運転席の広さ★★★★★186cm/100kg超でも問題なし。
荷台の広さ★★★★フルフラット。タイヤハウスのでっぱりが荷台にある
燃費★★★★
安全性能Honda Sensing 標準装備
課題助手席の居住性助手席が固定式なので、ロングドライブにて助手席は辛そう
お値段が高め乗り出し価格220万円程度

選択肢2:新型ハスラー ターボ

ハスラー|スズキ
あたらしい遊べる軽!スズキ ハスラー の公式サイトです。ハスラーの魅力をご紹介しています。見積りシミュレーションもこちらから。

SUZUKI 新型ハスラーのターボ付です、グレードは、G/X/JStyleとありますが、基本性能はほとんど変わりません。商用車の軽バンと比較すると積載量はかなり劣りますが、助手席/後部座席がフルフラットになるのと、運転席が広いです。

2020年発売で、1年落ちなためほとんど値段は落ちていませんでした。そうかんがえると新古車と新車がターゲットになります。

運転席の広さ★★★★★186cm/100kg超でも問題なし。
荷台の広さ★★助手席も含めて、フルフラットになる
燃費★★★★★対象車種の中では燃費が一番
安全性能スズキセーフティサポート 標準装備
課題荷台の広さ軽バンには劣る

選択肢3:2年で乗り換える程度の格安軽中古車

1〜2年後買い換えることを前提に、いろんなこだわりとか希望を一旦横においておいて、とにかく身体が入って荷物が積める軽自動車を購入するという選択肢です。

どれだけ格安かといえば、常に自動車が必要な場所に住むので、オプション込みで200万円の新車を10年乗るとしたら、1年あたり20万円車両代金がかかることになります。これの2年分で予算40万円程度になります。

40万円で買える車で身体が入って運転できて、荷物が積める中古車があるのか?は少し疑問です。

また、程度のよいものなら、なんだかんだで100万円以内で購入できるものを探してもよいか?とも思いましたが、ワンオーナーでない車の下取り価格はそれほど見込めない気がしているので、トータル100万円の中古軽自動車は乗り潰してなんぼと考えると、5年くらい乗れそうな車ということになります。

次点となっているスズキエブリィの安くなっているやつを狙ってます。

まとめ

以上が、まったく最近の自動車についての知識がない中で、身体が大きいこととさまざまな用途があるという条件下で、自分に最適だと考える車種を絞り込むまでに検討した結果です。

自動車を購入するというのは、田舎暮らしの手段であって目的ではないのですが、日常的に利用するものなので、自分の中では優先順位は高いため、理解して腹落ちするまでに時間をつかって検討していました。

実際には、ここまでで選択肢を絞り込んでみた上で、購入場所やサポートなどの条件を加味した上で、車を購入することにしました。最終的に購入に至るまでのプロセスについては、こちらとなります。

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