【田舎暮らし 長距離 引越し】複数の引越し業者に長距離引越しの見積をお願いしたら、選択肢が少なかった話

引越し

こんにちは。折々の時折のたけです。

移住物件も決まり、最低限度住めるだけのリフォームも発注したので、リフォームの納期に合わせて引越しの準備をはじめています。

はじめる前は、引越しの希望日が決まり、引越し一括見積もりサイトから依頼して、出てきた見積書の中から、条件のよいものを選べばよいかな?くらいに簡単に考えていましたが、自分のケースの場合は、思っていたより現実的な選択肢が少なかったので、その辺の話を書きたいと思います。

レアケースの引越し条件

1200km超えの長距離引越し

今回は、東京都から1200km超えの九州への長距離の引越しとなりました。

引越し費用は一定以上の距離(だいたい100km)を超えると、一定距離(100km)ごとに従量課金性になっていきますので、1200kmもあると結構なお値段になります。

また、長距離引越しにおいて、専用のトラックと専用のスタッフが現住所から引越し場所に移動して荷物の積み下ろしするようなケースはとても費用が高くなってしまいます。1200kmも超えると、1日では移動できないので、その宿泊費や帰りの日程についても費用に加算されてしまいます。

現実的な選択肢として、現住所における荷物の積み込みと運搬→主要都市間の物流→引越し先までの荷物の運搬と積み下ろし作業と3つの工程を分けてできる引越しサービスを提供している会社に限られてきます。

ちなみに主要都市間の物流は自社便やJR貨物など、いくつかのパターンがあるようです。

周辺道路環境とトラックサイズ

私が買った物件の家の前は、道幅が3mくらいで狭く、車1台が通れるくらいのサイズです。山間の集落には、よくある道幅です。東京の住宅街にある一方通行の道路くらいです。

その道路に行き着くまでは、国道が通っており、何も問題がないのですが、引越しの場合は家の前の道路がどのようになっているか?が問われます。

業者の見積もり担当の方と色々話してわかったのですが、引越し作業中の駐車くらいはなんとかなるのですが、そこに行き着くまでに大きなトラックでは移動できない(と判断された)箇所があったので、2トン車で引越し可能な荷物の量にすることを求められました。

まぁ、仕方がないです。

サポートしている支店がない

長距離の場合、引越し業者によっては現地周辺の都市に支店があることが条件になります。

例えば、九州の福岡にしか支店がなかった場合で、鹿児島県に引っ越す場合は、福岡-鹿児島間の約300kmの間は福岡支店のスタッフの移動や日当が必要となりますし、1200km の引越しで麻痺しちゃってますが、300kmの引越しでも長距離の部類に入るようなものです。

特に九州の場合、支社は福岡県に集中しているケースが多く、福岡から現地までの引越しに難がある場合はその料金が上乗せになります、自社スタッフでフォローしきれない場合は提携している現地の協力会社にて引越し作業を行うことになるとのことでした。

テレビCMをやっているような大手の業者の一つには、「現地周辺に支店がなく、繁忙期には、協力会社へ発注できない」という理由でお断りされました。

最悪の引越し時期

そして何よりも、引越し希望時期が悪いです。

3月下旬〜4月いっぱいまで、引越し業界は繁忙期となります。

いわゆる書き入れ時です。

繁忙期には、私のようなレアケースに対応しなくても、どんどんやりやすい仕事が入ってきます。

やりやすい仕事とは、主要都市間の移動だけで済むような案件です。

しかも、この時期だと、引越し料金を2倍近くまで上げてもお客さんが逃げない理由があります。

この時期に引越しする人の多くは、会社命令での転勤か就職/入学を伴う一人暮らしをはじめるお客さんなのです。

会社命令での家族での転勤の場合は、引越し料金が会社持ちになること、会社都合で時期が決まってしまうことなどの理由により、例え料金が2倍になろうとも「繁忙期だから」という理由があれば、文句をいう人は少ないです。また、会社命令であるということは、都市部への引越しがほとんどなので、現地での移動距離が比較的短く対応しやすいという、引越し業者にとっては美味しい時期です。

また、転勤/就職/入学を伴って一人暮らしをはじめるお客さんの多くは、荷物が少なく、「単身パック」的な定型サービスでの利用が多くなります。「単身パック」なら、専用ワゴンで運べるので引越し業者の手間は比較的少なくすみますし、大きな荷物は入らない設計になっているので余計な人件費もかからず、歩留まり少なく大量に処理しやすいものとなります。

繁忙期とは、そういう受注がバンバンはいってくる時期なのです。

そんな美味しい時期に、トータル1200km超えの近くに支店がないような場所への引越しを積極的に受注しようとする業者は少ないというのが、本当のところだと思います。

今回は、物件の契約条件やリフォーム納期がそろったタイミングの関係上、たまたまこの時期になったのですが、本当にタイミングが悪いことは否めません。

色々条件をつけて、断ってきた業者の人々も、繁忙期でなかったら、断らずになんとかしようとしてくれたかも知れません。

一括見積サイトの申し込み

今回、一括見積もりサイトして、「引越し侍」を利用してみました。

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申し込むと複数の引越し業者からの連絡がありますが、多くはメールのみでした。頻繁に電話がかかってきたのは1社のみです。

業者連絡長距離サービス単身パック見積もり備考
A社メールのみ特になしあり30万円A社独自の「単身パック」での見積もり
B社メールと電話JR貨物利用あり✖️支店がないのでその時期の引越し不可とのこと
C社電話東京〜九州なし30万円2tトラックのみの対応
最安値18万円と連絡きたのですが、
最終的には30万円になる
D社メールと電話特になしあり見積もり中他社の値段を聞いて持ち帰りとなった。
「勉強しますので!」と言い残し、
その後、連絡なし。
E社メールのみ特になしなし30万円概算のみ、訪問等なし。
「電話します」と言ったきり、電話こない笑
引越し各社の見積もり

荷物を減らして2トントラックにしたりすることで、大体30万円越えが目安みたいです。大きな違いはでませんでした。

2トントラックだと、畳3畳分くらいとなります。何社かお話しして、現在の家財道具を一式もっていくことが難しいという話になりました。

理由としては、道幅が狭く、小さいトラックしか入れないということでした。小分けにして運び込むことはできるのでしょうけれども、それだと予算が大幅に上がってしまいます。

この時点で荷物を全てもっていくことはあきらめて、大幅に処分することに決定です。

また、日付は決めずに先方の空き状況に合わせて「3月15日〜3月末までの間」と余裕を見ていたのですが、繁忙期の値段ではほとんど変わらない状況でした。

時期をずらせば、2トン車での引越しは半額くらいにはなるようです。

しかし、畳3畳の荷物に30万円。。。なんか悔しい(笑)

運送会社の引越便の見積もり

どのみち、荷物を処分してコンパクトにするならば、引越し業者ではなく、物流会社の引越し便を使えばいんじゃないか?という考えが浮かんだので、物流会社の引越し便の見積もりを取りました。

物流会社の引越しの場合、専用ワゴンで他の配送向けの荷物と同様に都市間を移動させるため、決まった規格内での荷物移動が安くつくことがあります。

物流会社サービス名見積もり備考
日本通運単身パックL10万円単身パックL✖️2
クロネコヤマトわたしの引越し✖️移転先の近所に営業所はあるが、
その営業所が「わたしの引越し」のサービス外
運送会社のコンパクト引越しサービスの見積もり結果

実のところ、移住先の近所に営業所があることや、専用ワゴンに入りきれないものを宅配便で送ることもできるので、クロネコヤマトを本命としていたのですが、なんとダメでした。クロネコヤマトの「わたしの引越し」サービスは営業所によってはサービス外となるのですね。

残った日本通運ですが、「単身パックL」というのが専用ワゴン3本まで利用できて、見積お願いすると専用ワゴン1本5万円程度でした。ここまで荷物を減らすとなんとかなりそうです。

専用ワゴンはのサイズは108cm✖️175cm✖️104cmで畳半畳よりもちょっと大きめな感じです。

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選択肢の整理

ここまでの見積もり結果においての選択肢の整理をしてみます。

必須の追加条件:荷物の整理

移住先の道路事情より、引越しのトラックのサイズに物理的な上限があるようなので、いずれにせよ荷物の整理は必須となります。

生活する上で、必要なものも含まれるので処分するとともに、新たな購入も予算にいれておかなければなりません。

処分予定荷物現状買い替え予定予算
テレビ49型3年目、まだまだ使える小さめを新規購入10万円
テレビスタンド5年目、会議室向け特別仕様適当に2万円
ダイニングテーブル18年利用。 150cm✖️75cmの大きい仕様で
使いやすいので引き続き使いたい
自作3万円
処分&買い替え予定の荷物

大きな家具家電を買い替えるのはよいのですが、そうすると、引越し代金に+15万円くらいかかってしまいます。あと、処分料金も含めて、概算なので多少上下はするとは思います。

その他、今持っている15年物のクィーンサイズベッドと18年物の電気代が高い冷蔵庫も、それぞれ処分して布団セットと新しい冷蔵庫に買い替え予定としていますが、これは選択肢が変わっても買い替えるつもりなので一旦除外します。

選択肢1:2トントラックで30万円で引越し

引越し業者の見積もりです。費用は30万円+家電費用となります。

  • 荷物は畳3畳分まで
  • 冷蔵庫・ベッド・大型テレビ・テレビ台・テーブル・椅子などは処分して、移住先で買い替え
  • 3月末に引越し可能
  • 費用30万円+家具の買い換え費用15万円=合計45万円+α

選択肢2:日通の単身パックLにて10万円で引越し

日通の単身パックLにて引越し

  • 荷物は108cm✖️175cm✖️104cm✖️2個まで(3個まで追加可能)
  • 冷蔵庫・ベッド・大型テレビ・テレビ台・テーブル・椅子などは処分して、移住先で買い替え
  • 上記以外にも荷物をコンパクトに処分
  • 3月末に引越し可能
  • 費用10万円+家具の買い替え費用15万円=合計25万円+α

選択肢3:引越時期を5月に延期

引越し業者の繁忙期を避けた場合です、予算は半額程度に落ちるのですが、その分、2ヶ月分の家賃が上乗せになります。現在の家賃は10万円で繁忙期が終わるのがゴールデンウィーク明けということで、約20万円の上乗せです。

  • 荷物は畳3畳分まで
  • 冷蔵庫・ベッド・大型テレビ・テレビ台・テーブル・椅子などは処分して、移住先で買い替え
  • 5月中旬に引越し可能
  • 引越し費用15万円+家具の買い換え費用15万円+2ヶ月分の家賃20万円=合計50万円+α

採用した選択肢

整理した選択肢を並べてあらためて考えてみると、選択肢2の日通の単身パックLが一番よく見えます。

選択肢時期トータル費用備考
①2トントラック繁忙期3月下旬45万円+α
②日通の単身パックL3月下旬25万円+α荷物の処分多め
③2トントラック通常機5月下旬50万円+αうち、20万円は家賃の延長費用
選択肢一覧

今回は、日通の単身パックLのワゴン2つでなんとかすることに決めました。引越時期を遅らせても大きなアドバンテージがないことがわかりました。

もちろん、捨てるものが多い分、新規で購入するもの多いと思いますが、それは住んでみてから、最適な費用を考えることにします。断捨離だと思って思い切って処分することにいたします。

まとめ

見積もり前には、もっと簡単に考えていて、テレビやテーブルなどの家具を減らさずに全部もっていき、その他の細かい荷物もそこまで減らさなかったりしても大丈夫で、見積金額次第でその辺を調整しようと思っていたのです。

ですが、そもそも引越し可能な荷物の量が2トン車までという制限や、テレビやテーブルを買い直す費用が新たに発生したりする中での選択となりました。

また、対応できる引越し業者も限られるといった状況でした。

移住先のイメージです

今回の経験から、「自分は、結構大変なところに引っ越そうとしているんでは?」と感じるようになり、都市生活から田舎暮らしへ移行する大変さの一端を垣間見た気がします。

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