2021年6月に新・農業人フェア「農業EXPO」に行ってきました。ここから、そこで窓口相談して教えてもらったことを軸に、私なりの「就農」についての考えがどうかわったかを整理して数回にわたって書き留めます。
参加した当時の状況:
このブログの一番最初の投稿にある「大きなエディブルガーデンをつくりたい」という自分のやりたいことを他人に伝える言語化ができていない、いまよりもっと今後のやりたいことが混沌としていてまとまっていない頃。
その混沌としている中、「就農」という選択肢が自分の中にありました。
で、その有力な選択肢の一つである実際の「就農」って実際にはよくわからないので、「まずは色々聞いてみよう!」的な軽いノリで参加しました。
また、その前後にて、オンライン開催されていた各自治体の就農関連のセミナーにいくつも参加しておりました。
参加した目的:
- 地域を限定せず、色々な地域の情報を収集する
- 良さそうな地域があれば、話を一つ進めてみる
各窓口への相談方法:
- 「今の仕事を続けながら、いわゆる兼業農家として、農地を確保し、農業をはじめることできないか?」を各自治体の就農窓口に相談する。
- 色んな地域の情報をあつめるため、地方を限定せずに過去に行ったことのある地域の窓口を複数選択
- 相談を時間内にできるだけ多くこなす(最終的に6自治体の窓口に話を聞けた)
当時の就農活動の検討ポイント:
,よくわからないと言えども、ある程度の情報収集はしていましたので、おぼろげながらも、「もし、就農するとしたら重要になるなぁ」と思っているポイントを事前に用意してました。
- 移住後の生業の選択肢の一つとして「農業」を検討する
- 年齢的に、準備2年経営開始後5年における農業次世代人材投資資金の交付は受けられない
- 農地法の存在で法律上は農地を手に入れるためには自分が農家になることが一番近道だと思っていた
- 生業に農業を選択した場合、初期投資の費用と事業が軌道にのるまでの数年間の生活費など初期資金の確保が必要
- ある程度の初期資金の自己負担は覚悟の上だが、できるだけ少なくしたい
- 借金はしない
今振り返ってみると、当時は移住後の資金計画と、コネなしでの移住先の農地確保が課題として気になっていました。
特に、農業を事業として見た場合に、実際の農地の確保できていない状況で技術もないまま、「売上高や生産高がどれだけ得られるか?」という皮算用の見通しでさえまったく立たない。そんな中、リスクヘッジの意味でかかる初期コストを如何に抑えるか? を検討の重要ポイントとしておりました。
当時の就農のイメージ
当時の知識として、事業としてお金の話からの逆算で具体的な自分のやりたい農業のイメージは次のようになっていました。
- 初期投資が少ない/借金をしない→路地栽培
- 農薬・肥料・農業資材等の変動費を抑える→自然栽培
- 作物は取得した土地の気候にあう収益性の高い作物を選ぶ→作物未定(果樹/野菜)
- 個客への販売は中間流通コストをできるだけ抑えて売上単価を上げる→ネット直販、東京の知り合いのレストランなど
- 初期の運転資金を抑えるために現業と並行する→兼業農家、半農半X
農業を知らない自分からみたら、なんとなく、道筋がみているような、行けそうな、そんな気がしてました。
元々、新規事業計画やお金周りの仕事をしてきたこともあり、それなりに事前に時間をかけてリサーチ/分析し、数値も計算して計画を立てた上で、「まぁ、不明瞭な部分も含めて事業計画としてアレだけれども、自分一人が飯食って行く分にはなんとかなるかなぁ」的に思ってたんです。
でも、この当時の具体的な就農イメージを持って「就農活動の入り口」から一歩ふみいってみると、この程度の知識先行の就農イメージは、すぐに課題だらけで自分でも納得していないものになっていったんです。
次回以降に、「就農活動の入り口」で自分の就農イメージがどのような課題にぶつかったのかを書いていきます。
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