都市生活者向けIターン移住物件の情報源~Part1~

田舎暮らし

私は、移住物件探しの活動の中の方法論の一つとして移住物件の情報にダイレクトにアクセスして探し出すということをやっています。

当初は、都市部で賃貸マンションを探すのと同じようなイメージで、その情報源を利用できると考えていて、ハマった経験を元に、その情報源の特徴をまとめて記述していこうと思います。

はじめに

物件を取得するというのは、ざっくりいうと、気に入った空き家物件を買いたい/借りたい自分と利用しない空き家の家主さんの契約が成立することです。

ここにでてくる人物は、自分と家主さんだけです。シンプルでよろしいです。

しかしながら、その前に気に入った物件に出会わなくては、物件を取得するための交渉もはじまりません。家の近所で物件を探すのなら、インターネットで気に入った物件を探し、不動産業者を通して、物件の下見して契約すれば終わるのですが、自宅から遠く離れた足繁く通えない場所の物件を取得しようとするためには、いくつかの越えなければならない壁があります。

これから書くのは、自宅から遠く離れた足繁く通えない場所の移住物件探しについての経験談をまとめたものです。

まずは、物件を探す私のペルソナを書き出してみます。

  • 都市部在住の53歳
  • 出身や育ちも都市部であり、いわゆる「Iターン希望者」
  • エディブルガーデンが作れる広い土地付きの物件を探している
  • ある程度の生活インフラが整った場所での生活を希望している
  • いくつかの移住エリアの希望的候補はあるが、特定のエリアに決めていない
  • 物件取得にあたり、物件そのものへのこだわり条件を何よりも重視している
  • 現時点で空き家や家主さんのあてはない
  • 事前の物件の下見とエリアへの移住体験は前向きに実施する意向
  • 過去、多くのエリアへ1週間程度の長期滞在している
  • できるなら半年以内に物件取得したい

これらのことより、一言でいうと「特定のエリアを決めずに、物件コンディション重視で I ターン向けの物件探しをしている都市生活者」 と言えます。これらのことを念頭において、この先の話を読んでいただけると幸いです。特に私のケースとは別のこだわり条件を重視して探すと、物件の探し方も出来事の見え方も大きく変わってきますので、注意が必要です。

都市生活者の常識が通じない移住物件情報

一般的に、都市生活者が移住物件を探すなら、インターネットでの検索がまず最初に行う内容だと思います。

有名なところでは、SUUMOYahoo不動産などの不動産物件の検索サイト、それらの中でも空き家バンクの情報も扱っているアットホームLIFULL HOME’Sが検索するための最初の入り口となります。

ところが、私も最初はそれらの不動産情報サイトで探していたのですが、都市部や郊外・別荘地などはともかく、いわゆる田舎物件がそれほど多く掲載されていないことに気づきました。対象の市区町村で1件掲載されているかないか、多くて3件。。。「ん?地域で人口減少が進んでいて、空き家いっぱいあるのではないの?なんで?」と、なりました。

その後、インターネットを通じて不動産情報サイト以外の情報源も含めて色々と探していたのですが、都市部では「不動産情報サイトで検索して、不動産業者に連絡して、下見して契約する」ってのがスタンダードな家の探し方で、情報を出すほうも「SUUOやアットホームなど不動産情報サイトに掲載するよう情報を流通させる」のが効率がよいスタンダードな買い手探しの手段であるのですが、どうも移住物件というのはその都市部の常識が通じない世界であるということがわかってきました。

ということで、「移住物件の情報源と関係する人々」を図にあらわしてみて、その都市部の常識が通じない世界を解説していきます。

図中の点線が自分がダイレクトにアクセスできる情報源です。何やら、自分から物件までの距離が一気に遠くなりました。そうなんです。物件のあるエリアまでの物理的な距離もそうなのですが、物件情報にいきつくまでに色々な関係者が入っているので、いろんな関係者の立場からくるバイアスがかかるため、自分と物件情報までの距離がすごく遠いのです。

自分の場合は、エリアを限定せずに物件を探していて、しかも、エリアに関する条件については7割程度まで妥協してもよいつもりで探してみたのですが、それでも物件情報は思ったより出てこないイメージを持ちました。過疎化とか空き家問題が社会的問題となってテレビで報道している中で、空き家が沢山あるのは間違いないと思うのですが、ダイレクトにアクセスできる情報源から引き出せる空き家物件情報の数は限られてしまっています。そこには、物件そのものの話ではなく、ここに出てくる人々の様々な立場や背景があってそのようになっているのです。

次回は、この移住物件の情報源のそれぞれの特徴を解説してみたいと思います。

コメント

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