都市生活者向けIターン移住物件の情報源~Part2~

田舎暮らし

「特定のエリアを決めずに、物件コンディション重視で I ターン向けの物件探しをしている都市生活者」が移住物件を探すための情報源の考察をまとめた第2回です。

今回は、この都市生活者がダイレクトにアクセスできる移住物件の情報源の中で、全国規模と都道府県規模で情報集約されている情報源の種類と特徴を解説してみたいと思います。

全国規模の物件が掲載されているWebサイト

都市生活者の私にとって、もっとも身近な情報源の形として、全国の不動産情報が集約されていて「物件情報掲載数No.1」というキャッチフレーズのように、多くの物件情報が集約されているものをイメージしていました。これらは、下記の2つに分類されます。

民間の不動産情報サイトの特徴

SUUMO・Yahoo不動産など。提携している不動産業界のネットワークに流通している情報を掲載。

全国の都市部においての物件情報は数多く掲載されているのですが、都市部以外の物件情報となると、郊外・田舎と、都市部から離れるほど掲載されている物件情報が減っていきます。掲載されている田舎物件の多くは、別荘地の物件です。

ちなみに、空き家バンクの情報は基本的にほとんど掲載されていないです。掲載されているのは、空き家バンクと地域の不動産会社の両方に情報掲載してある物件情報が、不動産会社のネットワークにのって流通したものだと思われます。

民間の空き家バンク物件掲載サイト特徴

アットホームLIFULL HOME’Sなど。不動産業界のネトワークに流通している情報だけなく、一部の自治体の空き家バンクの情報を連携して掲載しているタイプの不動産情報サイトです。

ただし、各不動産情報サイト業者と各自治体とは個別に提携しているので、空き家バンクの物件情報は一部の自治体のものにとどまっています。

ここのタイプの不動産情報サイトを検索して、お目当てのエリアの物件が出てこないケースの多くは、そのエリアの自治体の空き家バンクがそのWebサイトの提携していという理由から来ています。

2つのタイプのどちらとも、いわゆるIターン移住向けの田舎物件を全国規模のデータベースから検索するということは、データベースが全国規模で整っていない理由で難しくなっているというのが、実情です。

とはいえ、別荘地の物件情報などがニーズにあっている場合や、移住を希望している市区町村が既に絞られていて、かつそのエリアの市区町村の空き家バンクがサイトと提携している場合は、これらを利用するのは有用な方法となります。私の場合は、別荘地も視野にいれていましたし、当初はエリアも絞り込んでいなかったので、これらのサイトで物件情報を探しながら、移住物件の具体的なイメージを固めていきました。

都道府県の空き家バンクの情報集約Webサイト

全国がダメなら、都道府県別くらいでなんとかならないか?と思い探ってみました。エリアを絞り込めていないとしても、都道府県くらいは頭に浮かんでいましたので。

都道府県の空き家バンク情報集約Webサイトの特徴

静岡県広島県愛媛県など、県内のほとんどの市区町村の空き家バンク物件を一括で検索できるデータベースは存在してます。

かながわ県西空き家バンクのように、県内の一部地域の市区町村の情報を集めたデータベースも存在しています。

しかしながら、県内の市区町村の空き家バンクWebサイトへのリンク集でにとどまっている都道府県も多くあります。これら、都道府県の事情によって様々なタイプの情報源があります。

これらの特徴は、空き家バンクの制度が都道府県レベルではなく、市区町村レベルの自治体を主体にした運営を前提とした制度であることに由来してます。

あとあと、わかってきたのですが、一見、都道府県でまとまってるデータベースも、よく見るとそこには情報登録されていない市区町村も存在しています。都道府県で統一して空き家を管理する義務はないので、そういうデータベースを作ることが一朝一夕にはできないのだと思います。

都道府県レベルで検索できる不動産ネットワークの空き家バンク検索データベースも存在してますが、全ての市区町村の空き家バンクの情報が含まれているわけではないようです。

ということで、いわゆるIターン移住向けの田舎物件を都道府県のデータベースから検索するということは、データベースが存在していたり/無かったり、存在していても全部の物件情報が入っていないかも?という理由で、一様に可能な状態になっていない、というのが実情です。

とはいえ、希望する都道府県のデータベースが整っていたら、検索して物件を探すには便利でとても有用です。都道府県を心に決めている方は、是非その都道府県のデータベースがどのようになっているのか?をまず調べてみるとよいと思います。

情報集約Webサイトについてのまとめ

空き家バンク制度というのは、市区町村の自治体が運営主体になっています。そのため、全国、または、都道府県レベルでの情報を集約されたデータベースというのは、一様に存在していないというのが実情です。

これらは、移住物件探しの初期のころに、複数のエリアの空き家の情報を閲覧しながら、空き家の比較や相場感を判断するのにすごく役に立ちました。まだエリアを絞り込めていない人はまず情報集約サイトをみることをおすすめします。

ただし、「ここに掲載されている情報だけが全てではない。」ということだけは理解して、情報集約Webサイトを見てみるとよいと思います。

そして、私のケースでは、探しているうちに自分の好みの物件イメージが明確になるにつれて、最終的に物件を探しだして下見を予約する時には、このような情報集約サイトではなく、実際の市区町村で運営している空き家バンクのサイトを見ることになりました。

なぜならば、せっかく情報集約されていても、情報の鮮度が落ちていることが多いのです。情報の鮮度というは、情報集約するのにいくばくかの時間がかかるだけでなく、情報集約サイトで物件を見つけたときには既に複数の希望者が申し込んでいる状態であることが多かったのです。これはこだわり条件がはっきりすればするほど、その傾向が強まっていきました。

その他にも色々と理由はあるのですが、とにかくインターネットで情報集約Webサイトを見ているだけでは、うまく話が進まない世界であるというのが経験してみて理解したことです。

次回は、情報源としての市区町村レベルで利用できる空き家バンクや地元の不動産業者の話を書いていこうと思います。

コメント

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